「ホットクック、便利ですよ」——そんな話はよく聞くけれど、実際どうなの?と思っている方に向けて書いています。
我が家でホットクックを使い始めて、気づけば3年が経ちました。一時的に試して終わった家電ではなく、今も変わらずキッチンで現役です。
特に大きかったのは、1年前にIHコンロが壊れてしまったときのこと。それでも自炊に困ることはありませんでした。もちろん、餃子や冷凍ラーメンなど、ホットクックだけでは作りにくい料理があるのも事実です。
この記事では、ホットクックを3年間実際に使ってきた私が、良かったところや困ったところを含めて、メリット・デメリットを紹介します。
我が家で使っているホットクックを紹介
我が家のホットクックは「KN-HW16G」
我が家で使っているホットクックは「KN-HW16G」という機種です。2〜4人用(調理容量1.6L)なので、3人家族の我が家にはちょうど良いサイズです。
購入したのは3年ほど前になりますが、実はこれ、夫が私の誕生日プレゼントとして買ってくれたものなんです。それまで私は圧力鍋の存在は知っていても、ホットクックのような「自動で調理してくれる家電」があることすら知りませんでした。
正直に言うと、以前圧力鍋を使ったことがあるのですが、使い方を間違えて台所が大惨事になったことがあり(笑)、それ以来ずっと敬遠していました。なので最初は「また変な失敗をするんじゃないか」と少し身構えていたのを覚えています。
ホットクック以前の調理事情
ホットクックを迎える前は、1万5,000円ほどのお手軽な2口IHコンロを使っていました。
火加減が大・小の2口だったのですが、小を使うと大は強火で使えない仕様だったので、大である程度作ったものを小で保温する、という使い方をしていました。2品同時に作れる便利さはあったものの、料理に1〜2時間付きっきりになることもありましたし、少し離れて他の家事をしている間に焦げてしまったこともあります。
仕事終わりに夕飯を作ることも多く、夫が帰ってきてからさらに1時間ほど料理にかかって、夕飯ができるのが21時を過ぎることもざらにありました。
ホットクックを使い始めて3年
ホットクックを我が家にお迎えして3年、今も現役でキッチンに立ち続けています。
最初の頃は付属のレシピ通りに作り、ホットクック初心者向けのサイトを参考にしていました。慣れてきてからは、付属レシピだけでなくネットにあふれるホットクックレシピも使うようになりました。
今では一時的に試して終わった家電ではなく、ほぼ毎日のように使っている、というのがまず伝えたいポイントです。長く使ってみて感じるのは、「便利」の一言では片付けられない、良いところも困るところも含めたリアルな付き合い方があるということ。ここから先は、その3年分の実感を書いていきます。
ホットクックを実際にどう使っている?
週末に献立を考えて平日の料理を準備
我が家では、日曜日に5日分くらいの献立をまとめて考えて、そのまま買い出しに行くというスタイルを今も続けています。
最近よく作っているのは、ポトフ、麻婆豆腐、冷やし中華、ポークケチャップあたりです。ポトフと麻婆豆腐は自動調理できますが、冷やし中華は手動調理で麺を茹でるだけ、ポークケチャップはネットで見つけたレシピを使っています。こうして並べてみると、煮込み系から炒め系、麺類まで、意外と幅広く作れているなと自分でも思います。
朝にセットして仕事終わりに食べることも
私は完全在宅勤務なので、平日の使い方は少し特殊かもしれません。
予約調理ができるレシピの日は、18時に完成するようタイマーをセットしておきます。一方、予約調理に対応していないレシピや手動調理が必要なものは、仕事の合間にタッパーへ移し替えて粗熱を取り、冷蔵庫に入れておくという形で対応しています。
ちなみに麺類は予約調理・事前調理と相性が良くないので、仕事終わりに作っています。麺を茹でる際、公式では「水を入れて手動調理」となっていますが、ホットクック内で水から沸かすのは時間がかかるので、私はいつも先にケトルでお湯を沸かしてから入れています。これがかなりの時短になるので、麺料理のときはいつもこのやり方です。
IHコンロが壊れても自炊に困らなかった
これは3年間使ってきた中でも、一番大きな出来事だったかもしれません。1年前、我が家のIHコンロが壊れてしまったのですが、それでも自炊に困ることはありませんでした。ホットクックがあったおかげで、普段の料理は変わらず続けられたんです。
ただし、これは「コンロがなくても全部作れる」という話ではありません。餃子や冷凍ラーメンなど、ホットクックだけでは作りにくい料理もあります。あくまで「日々の煮込みや炒め系のメニューは、コンロなしでも回せた」というのが正直なところです。
ホットクックを3年間使って感じたメリット
料理にかかる手間を減らせる
私が一番実感しているのは、コンロの前にずっと立たなくてよくなったことです。フライパンだと火加減を自分の目で見ながら調整しないといけないのですが、その調整が苦手な私。そのせいで、焦げたり生焼けにしたりすることがよくありました。
でもホットクックなら火加減調整という工程自体がなくなるので、料理下手な私でも美味しく仕上げられるようになりました。特に娘に好評だったのが、トマト缶を使った無水カレーです。あまりにも簡単で美味しくできたので、調子に乗って週1で無水カレーを出したら、娘から「カレー飽きた!別のが良い!」と苦情を言われました(笑)。
料理中にずっと火を見ていなくてもいい
火を見ていなくていい時間は、他の家事をしたり休憩に充てたりしています。この「手が空く時間」ができたのは、地味に大きい変化でした。
予約調理で平日の料理がラクになる
18時に完成するよう予約調理をセットしておけば、仕事を終える頃には料理ができている、という状態を作れるのは助かっています。保育所帰りの子どもの「お腹減った!」攻撃にも即座に対応できます。
IHコンロが使えなくても料理ができた
先ほども書いた通り、コンロが壊れた1年間も、ホットクックのおかげで自炊自体はストップせずに済みました。「壊れたらどうしよう」という不安に対して、実際にそれをカバーしてくれた経験があるのは大きいです。
料理が面倒な日でも自炊しやすい
正直、料理をする気力がない日もあります。そんな日でも材料を入れてセットしてしまえば、あとは待つだけ。外食やお惣菜に頼らず自炊を続けられているのは、ホットクックのおかげだなと感じています。
ホットクックを3年間使って感じたデメリット
餃子や冷凍ラーメンなど作れない料理がある
ホットクックは万能ではありません。餃子のようにフライパンでの焼き加減が重要な料理は作りにくく、ホットクックで作った愛用者の記事を見ると、水分がうまく飛ばずべちゃべちゃになってしまうそうです。蒸気口はあっても、フライパン調理ほど水分を飛ばせない構造なのだと思います。
また、最近時短に役立っているお湯なしで作れる冷凍ラーメンとも相性が良くありません。火加減を変えながら調理する必要があり、都度設定を変えなければいけないうえ、ホットクックの強火とコンロの強火は同じではないのか、スープを溶かすのに指定時間の2倍かかったこともあります。
こうした理由から、フライパン・鍋料理を完全に置き換えられるわけではない、というのが3年使って分かったことのひとつです。
実はチャーハンも作れるらしい
ここまでさんざん「作れない料理」を挙げてきたのですが、実はチャーハンについては嬉しい発見がありました。これまで「ホットクックではチャーハンは無理だろう」と勝手に思い込んでいたのですが、調べてみるとホットクックの自動調理メニュー(クラウドメニュー)の中にチャーハンのレシピがあることが分かったんです。
私自身はまだ実際に作ってみたことはないのですが、これまで諦めていた料理だっただけに、意外性がありました。今度こそ試してみたいと思っています。
洗い物が多い
例えばパスタを鍋で茹でる場合、使うのは鍋とトングだけです。一方ホットクックで茹でると、内鍋・内蓋・つゆ受け・まぜ技ユニット・トングを使うので、洗い物は鍋で茹でる時の倍近くになります。地味にここが難点です……。
肉を適当に入れるとくっついてしまう
これは完全に私のずぼらな性格が原因なのですが……。公式のレシピでは、肉に片栗粉をまぶしてから入れるよう案内されていることがあります。ただ、正直面倒に感じてしまい、食品トレーをひっくり返してそのままポンと入れてしまうことがよくあります。
その結果、出来上がったときに肉同士がくっついてしまうことも。ホットクックそのものの欠点というより「私の使い方だとこうなる」というだけの話で、ちゃんと片栗粉をまぶせば防げるのだと思います(分かってはいるんですけどね……)。袋に肉と片栗粉を入れてフリフリ振っている方もいるそうですが、それすら面倒になってしまう私です……💧
冷凍野菜や冷凍肉をそのまま入れると故障の恐れがある(かもしれない)
1年ほど前から、まぜ技ユニットを使うとホットクックが異音を発するようになりました。「大丈夫かな?」と不安になる音なのですが、調理後は美味しくできているので、今のところは様子見しています。
原因をあれこれ調べてみたところ、もしかしたら冷凍の野菜や肉をそのまま放り込んで調理していたからかもしれない、という結論に至りました。あくまで私の憶測で、正確に確認したわけではありません。今は手動調理の「無水でゆでる」を使って、野菜や肉をある程度解凍してから調理するようにしています。
ちなみに、先に無水で調理しておくと野菜がとてもくったり仕上がるので、シャキシャキよりくったり食感が好きな方には、この下ごしらえの仕方はアリかもしれません。
ホットクックだけでは作れない料理もある
ここまで書いてきた通り、何でもホットクック任せにできるわけではありません。「全自動の万能調理家電」ではなく、「日々の料理の負担を減らしてくれる相棒」くらいの位置づけで考えるのがちょうどいいと感じています。
ホットクックはこんな人に向いている
料理の手間を減らしたい人
コンロの前に立つ時間を減らしたい人には向いていると思います。
平日の夕食作りをラクにしたい人
休日に野菜を切っておいて、平日の朝に予約調理をセットしておけば、帰宅後の負担をかなり減らせます。
料理中に別のことをしたい人
火を見ていなくていい分、その時間を家事や子どものこと、自分の時間など、他のことに使えます。ホットクックは最高のタイパアイテムです。
料理が面倒でも自炊を続けたい人
やる気が出ない日でも、セットするだけで自炊を続けられます。まさにほったらかし調理です。
コンロを使う料理を減らしたい人
コンロが壊れた1年間も自炊が続けられた実体験からも、コンロ頼みの料理を減らしたい人には合うと思います。賃貸アパートの中にはコンロが設置されていないところもあるので、コンロの代わりに少し奮発してホットクックを購入するのも一つの手だと思います。
ホットクックはこんな人には向かないかも
餃子や冷凍ラーメンなどもホットクックだけで作りたい人
これらは苦手な料理なので、フライパンや鍋など別の手段が必要になります。
フライパン料理を頻繁に作りたい人
炒め物や焼き物中心の献立が多い人には物足りなく感じるかもしれません。料理そのものが大好きな人にとっても同様だと思います。
どんな料理でも自動で作れると思っている人
「万能な自動調理家電」という期待をしすぎると、できないことがあるギャップにがっかりしてしまうかもしれません。
ホットクックを3年間使った私の感想
約3年間、ホットクックを使い続けてきました。今でも普段の料理でしっかり活躍していますし、IHコンロが壊れたときにも自炊を支えてくれた存在です。
一方で、餃子や冷凍ラーメンのようにホットクックだけでは作れない料理もありますし、私のようにずぼらな使い方をしていると肉がくっついてしまうこともあります。洗い物が増えるのも、正直なところ気になる点です。すべての料理を任せられる万能家電ではありません。
それでも、普段の料理をラクにしてくれる家電だというのが、3年使ってきた私の正直な実感です。


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